ダイヤモンドが投機に向かない理由

 ダイヤモンドは現在投機には向きません。投機とは「短期的な価格変動の目論見から、利ざやを得ようとする行為」とウィキペディアにかかれております。短期間で利ざや(利益)を得られるほど相場が変動しないからです。

 ダイヤモンドの小売価格には取引所での売買価格の他に輸送コストや通関手数料などが含まれています。そのため、再度取引所で売却する場合、ダイヤモンド相場が変わっていないとしても、コストの分マイナスになってしまうのです。売買差益を得るためにはコストを上回る相場の上昇が必要となります。

 為替の例を挙げましょう。例えばアメリカ・ドルの場合、投機取引であるFXでは売り価格と買い価格の差が1銭ほどです。一方、銀行で提示されている価格差は2円です。投機のためには銀行よりもFXが向いています。この違いは銀行で提示されている価格が「実際の紙幣を売買する価格」であるためです。現物の取引には管理や取引のためのコストが非常に大きくかかってしまうのです。

 ダイヤモンドもFXや先物取引、オンライン株式取引などのように現物の受渡しが発生しない「電磁的な」取引ができるようになれば投機対象となるかもしれません。それまでは投資対象として気長にお楽しみください。

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【ダイヤモンド相場表】 [0.3カラット、0.4カラット、0.5カラット、0.6カラット、0.7カラット、0.8カラット、0.9カラット、1.0カラット]

 

【為替】

 USDJPY = 103.15 (三菱東京UFJ銀行 TTS 10:00現在)
 [http://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/kawase.html]

【Israel Diamond Industry】

 IDEX Online Index = 136.01
 [http://www.israelidiamond.co.il/english/index.aspx]

【祝祭日/イベント】

 ● 8/12(火) 王妃誕生日(タイ)
 ● 8/15(金) 独立記念日(インド・韓国)、聖母の被昇天の日(ベルギー・ドイツ・イタリア・フランス)
 ● 8/18(月) クリシュナ生誕日(インド)
 ● 8/25(月) 夏の休日(イギリス)
 ● 8/29(金) ガネーシャ祭(インド)

 ◯ 8/18(月)~8/22(金):デビアス・サイト
 ◯ 8/26(火)~8/28(木):ジュエリーフェア(日本)

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