【ダイヤモンド相場】 値上がりするダイヤとしないダイヤ パート3 『0.5カラット編』 【週間レポート】

【ダイヤモンドインデックス - Diamond index -】

先週に引き続きダイヤモンドの価格変動を見てまいりましょう。今回は0.5カラットです。

ダイヤモンド取引所の供給会社から約30000個のダイヤモンド価格を取得し、2013/10/11から2014/1/24までの価格推移を見てみます。カラーグレードはDからM、クラリティグレードはIFからSI2までの全70グレードを採用し、円換算した価格順に並べかえたものを価格水準ごとに12のグループに分けました。これを上から順番に見ていきます。

まずは最高水準の「D IF」です。0.3カラットや0.4カラットがピーク後明らかに下落しているのに対し、0.5カラットでは全体としての上昇傾向は変わっていません。

続いて、グレードの2番手に位置する「E IF」と「D VVS1」ですが、面白い動きをしていますね。10月の下旬にくっついた後は1ヶ月ほどもみ合いながら推移し、11月下旬に一旦離れます。その後、1ヶ月ほど並走しながら上昇し、1月の上旬にまた別れるという動きです。2つのグレードがお互いに関連しているのかどうか、今後の動きに注目しましょう。

次は、同じく最上位ランクの「F IF」と「E VVS1」です。「F IF」は堅調に推移し、「E VVS2」は急上昇したためこのところ息切れをした感じでしょうか。

ここからは上位水準を見ていきます。細かな違いはありますが、全体として同じような上昇傾向です。「F VVS1」の堅調ぶりが光りますね。この傾向が続くようですとダイヤモンドの資産性はますます注目されるでしょう。

続いて、上位集団の第2グループです。「D VS1」がうねりながら下落しています。0.4カラットでは上昇していたためカラットに違いによって価格の動きが異なる好例と言えそうです。

上位集団の最後がこちらになります。「F VVS2」と「E VS2」が比較的大きく上昇し、他のグレードは横ばいというところです。先ほどの第2グループと同じくクラリティVSのものが大きく伸びていますね。

ここからは中位グレードです。全体として横ばいです。

次は、中位グレードの第2グループです。このグループも全体として横ばいです。

中位集団の最後がこちらです。全体として横ばいですが、「I VS1」「I VS2」がわずかに上昇しております。この価格帯は「I VS」を中心に「高カラー 低クラリティ」もしくは「低カラー 高クラリティ」というグレードが集まります。「I VS」グレードは他のグレードに較べてバランスが取れているため人気化しやすいのかもしれません。

さて、最後に下位集団の3グループを見ていきましょう。「L IF」が10月下旬に急上昇しその後横ばいになっています。

次に、下位集団の第2グループですが、全体として横ばいです。

最後のグループです。横ばいですね。

0.5カラットを見てまいりましたが、まず最高水準において上昇傾向が維持されていることが0.3カラットや0.4カラットと較べて異なっています。また、上位集団の第2グループあたりからすでに横ばいの傾向が出てきており、0.3カラットや0.4カラットが中間グレードまで上昇傾向であったことと異なっています。

0.3カラットや0.4カラットと比べて横ばいが多いため、0.5カラットは価値が安定していると言えるかもしれません。

※ このグラフで使われている価格は、ダイヤモンド取引所のサプライヤーから約30000個の価格データ(アメリカドル)を取得しグレードごとに平均を算出しています。 円換算に使用する為替レートは1ドル99.41円とし、これは12月19日現在の90日平均価格となります。

 

 

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