【ダイヤモンド相場指数】アントワープダイヤモンド銀行の中国資本による買収【ニュース】
【ニュース】
イスラエルダイヤモンド協会のサイトによりますと、アントワープダイヤモンド銀行の银仁集团（Yinren group）による買収が合意されたとのことです。アントワープダイヤモンド銀行（ADB）の株式は親会社であるKBC銀行が99.9%保有しており、今回はその持ち分を全てが譲渡されることになります。
ANTWERP DIAMOND BANK BOUGHT BY SHANGHAI INVESTOR: IDI news
ADBは1934年設立のダイヤモンドおよびダイヤモンド宝飾品に特化した世界第2の規模を持つダイヤモンド銀行で総資産は約1500億円。アントワープの他、世界5都市にオフィスを構え180人の従業員を擁しています。
银仁集团（Yinren group）は2000年に設立された上海を拠点とした不動産開発会社でグループ内の「Yinren International Diamond(Shanghai) Co.,Ltd」（2012年設立）と「Yinren Baisai Diamond(Shanghai) Co.,Ltd」（2008年設立）がダイヤモンド事業を担っています。2006年からダイヤモンド産業に参入し、2011年にブラジルの鉱山である「DM MINERACAO LTDA」社の株式の90%を取得しダイヤモンド業を本格化させています。
なおこの、DM MINERACAO LTDA社は2013年8月に日本の株式会社サハダイヤモンドの子会社と業務提携を行っています。
子会社におけるＤＭ Ｍｉｎｅｒａｃａｏ ＬＴＤＡと業務提携に関するお知らせ：適時開示情報
今回の買収では、同時に約500億円の不良債権がADBの親会社であるKBC銀行に移され300億円弱の資金が2年間手当されることになっておりますが、KBC銀行にとっては自己資本比率の0.2%改善につながるとのことです。
YINREN GROUP ACQUIRES ANTWERP DIAMOND BANK FROM KBC: diamond intelligence
ダイヤモンドビジネスを行う上で銀行の持つ意味は「潤沢な資金による買付力」です。昨今、インドのダイヤモンド会社が買付において高い競争力を有していると耳にしますが、これはインドの銀行がインドのダイヤモンド会社に資金供給を行っているためと言われています。今後、中国の買付力も強化されることになるのでしょうか。現在の日本のように自国のマーケットにあう超高水準のダイヤのみを選別して購入する方式では、このような買付力のある勢力に根こそぎ持っていかれ意中のダイヤが手に入らなくなる恐れがあります。グローバル化の影響は底しれません。
【ダイヤモンドインデックス - Diamond index -】
本日のダイヤモンド相場指数をお送りします。
[ダイヤモンド相場表 0.3カラット、0.4カラット、0.5カラット、0.6カラット、0.7カラット、0.8カラット、0.9カラット、1.0カラット]
※ ダイヤモンド取引所価格指数は世界中のダイヤモンド市場から30,000個以上のダイヤモンドデータを取得しカラット、カラー、クラリティごとに平均を算出したものです。日本で唯一、ダイヤモンドブースだけがダイヤモンドの市場相場を公開しています。
※ 円換算に使用する為替は90日平均価格で、これは3ヶ月に一度見直しをします。2013年12月19日現在でUSDJPYの90日平均は99.41円です。なおこの金額はあくまでも取引所価格指数を円貨で算出するためのもので、当サイトの商品価格を束縛するものではありません。
【為替】
USDJPY = 104.37 (23:00)
【Israel Diamond Industry】
IDEX Online Index = 132.36
【祝祭日／イベント】
● 日本：天皇誕生日（12/23）
● 日本：クリスマス（12/25）
● 日本：ボクシングデー（12/26）
【ニュース】
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