【ダイヤモンド相場】もはやSIクラスがお買い得とはいえない相場に?!【週間レポート】

【ダイヤモンドブース - Diamond Bourse -】 先週は4万円台と5万円台の価格差が小さくなり、グレードが密集していることが特徴でした。今週のポイントはこの密集が強まるのか、それとも解かれて価格差が広がってゆくのかというところでしたが、密集が強まって来ています。まずは全体を概観してみましょう。

週の途中で一度は膨らんだ価格差が週末になって再び小さくなっています。この密集の中心であるのは「H VS1」グレードです。Hカラーのグラフを見てください。

10月のはじめには1万円近い差のあったVVS2とSI1は今週末には800円程度まで接近しております。クラリティでも見てみましょう。VS1のグラフはこちらです。

中心となるHカラーは持続的に下がっておりますが、それより上のカラーは下落し、下のSI1は上昇を開始しています。これ以上価格差がなくなるとグレードと価格の関係がいびつになりそうですが、さて、来週はいかがでしょうか。

今週はもう一つ、ダイヤモンド相場の象徴となるD IFが持続的に上昇していることが気になります。

さて、このようにダイヤモンドグレードの「女王」ともいえるD IFが上昇している時、これに隣接する2つのグレードはどうなっているのでしょうか。D VVS1とE IFを見てみましょう。

なんとほぼシンクロした動きをしています。女王の動きに一致しているわけではありませんが上昇という方向感は一緒というところもポイントでしょう。この2つのグレードはまるで水戸黄門の助さんと格さんのようです。

では、女王から一つづつグレードが下がった「E VVS1」およびそれと価格帯が近い「F IF」を見てみましょう。

面白い動きをしています。特に女王「D IF」の動きに連動するわけでもなく、どちらも独立感があります。また、この2つの間も助さん格さんほどシンクロはしないものの、瞬間的に交わりながら適度な距離をとるところが「風車の弥七」と「お銀」のようです。

さて来週は、中グレード範囲において「H VS1」がブラックホールのように他のグレードを引きつけますます価格差を狭まるのか、ハイグレードのところで女王「D IF」がますます高嶺の花となってしまうのか。ますます相場から目が離せなくなりそうです

※ ダイヤモンド取引所価格指数は世界中のダイヤモンド市場から30,000個以上のダイヤモンドデータを取得しカラット、カラー、クラリティごとに平均を算出したものです。日本で唯一、ダイヤモンドブースだけがダイヤモンドの市場相場を公開しています。

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