【ダイヤモンド取引所価格指数 週間リポート】 ラパポート価格変更の衝撃

【ダイヤモンドブース - Diamond Bourse -】 金曜日にラパポート価格が変更され、その影響からダイヤモンド取引所価格指数も一部のグレードで価格の急激な上昇が見られています。まずは、時系列で確認をしてみましょう。

全体的に安定はしているのですが、下の方のH SI1、I SI1が最後にちょこっと動いていますね。そこでカラーHの全クラリティを見てみますと、SI1およびSI2が急上昇しています。

カラーIも見てみましょう。こちらです。

カラーIの場合はVS1以下が全て急上昇しています。そこで今度はクラリティに注目し、SI1で全カラーを見てみますとこうなります。

ほぼ全てのカラーでSI1クラスは急上昇しています。(Jカラーは置いてきぼりですが。。。)

ラパポートはダイヤモンドのサプライチェーンの中では消費者に近い価格を表しているため、価格の上昇はこの時期、中低クラリティの需要が増加したのかもしくは今後増加する見込みである、ということを意味しています。それを受けて取引所の在庫も一斉に価格調整がなされました。

今後は、取引所に中低クラリティが供給されれば価格は落ち着くのでしょうが、そのグレードの原石が産出されるかどうかは分からないため、中低クラリティの生産が思うように増えず価格は上昇したままなのかもしれません。注目されるところです。

※ ダイヤモンド取引所価格指数は世界中のダイヤモンド市場から30,000個以上のダイヤモンドデータを取得しカラット、カラー、クラリティごとに平均を算出したものです。日本で唯一、ダイヤモンドブースだけがダイヤモンドの市場相場を公開しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加